人生は長い、楽しくいこう! ...

カテゴリー:暮らし


日本にいながら英会話力を向上できた話

私は日本人の両親の元、日本で生まれ育ち、日本のごく普通の公立中学校と公立高校に通い、高校2年の夏以降に受験準備のために予備校通いをするまでは、塾に通ったことがなかったごく普通の日本人です。学生時代の英語学習は読み書き、文法と単語が中心でした。今日は、その私が30歳代後半にして初めて開始したオンライン英会話を2年以上続けてみた経験やその成果の実際、気づいたことをお伝えしてみたいと思います。

オンライン英会話の話をする前に、私ウマが英会話学習を本気で取り組もうと思ったきっかけとなった出来事があります。それは、英語を使える人が多い国に妻と旅行したときに起こりました。最初に訪れた場所はニュージーランドでした。せっかくだから現地の人と英語で会話して通訳無しでも旅を楽しみたいと考えていました。とはいえ、ツアーで申し込みをしたため現地で暮らす日本人ガイドが通訳としても付きましたが、自由時間になればガイドは決まった場所で待機して、私たちはフリー行動です。この自由時間に、お店やホテルで従業員の方と商品やサービス、ニュージーランドについて聞いたり、町を歩く人に道を訪ねたり、日本でもたまにすることを自分の英語でニュージーランドでも実践してみました。ですが、自分の英語が全くと言っていいくらい通じません。非常に困りました。相手が何を言っているのか分からない、自分の考えが相手に伝わらない。上手くコミュニケーションができないストレスは大きく、とてももどかしかったです。このニュージーランド旅行では、私よりも英語を聞き取れて話せる妻の助けを借りて、その場その場を乗り切っていました。

ニュージーランドから帰国して数年後、台湾や中国の深圳にも訪れました。事前に数ヶ月ほど中国語を勉強していましたが全く歯が立たず、英語で乗り切りました。ニュージーランドの頃よりは英語を多少聞き取りできるようになっていました。これは妻のおかげです。

実は、旅行前に妻に協力してもらい、私の英語の発音について指摘してもらって、その発音の矯正トレーニングをする日々が続きました。最初はmap, hatなどの「æ」の音から始めたのを覚えています。色々な単語のæを発音したり、聴いたりして耳と口を慣らしていきました。1単語を20回以上は練習したと思います。

æを克服してからは、徐々に矯正する発音の範囲を広げていき、聴き取れる音、発声できる音の数が増えていきました。そのトレーニング期間の途中で、台湾や深圳に行ったという訳です。国や地域により音に癖があり苦労しました。それでもニュージーランドでの経験よりは幾分ましになっていました。自分にとって、この実践的な英語力がimproveしている感じ、elevateしている感じは英語のトレーニングを頑張ろうというモチベーション維持にすごく影響したと思います。また、この台湾と中国の旅では初の試みとしてAirbnbを使い現地の人の家に宿泊するという経験もしました。ニュージーランドの時は、観光のために訪れた感じが強かったですが、この台湾や深圳に行ったときは、現地の方と交流する方に重きを置いた旅にしましたが、これが正解でした。私たち2人ともとても楽しめましたし、何よりもこのアジアの2つの旅を通じて日本の外で友達ができました。

私は日本に住みながら、過去に勤めていた会社の元同僚のアメリカ人や外国人交流会で出会った台湾人やブラジル人など、すでに何人かの友人が居ましたが皆んな日本で出来た友人です。ほとんどは今も日本に住んでいますし、日本語も堪能です。彼らとの会話では英語の方が日本語よりも通じるテーマや内容の場合には英語を使うことも稀にありますが、ほとんどは日本語での会話です。日本に住んでいて日本語を使える友人と英語で話すのは変な感覚ですし、当然といえば当然かもしれません。

しかし、先の台湾旅行と深圳旅行では海外現地で初の友人を作ることができました。これはAirbnbのお陰とも感じます。本当は彼らの言葉の中国語(台湾と深圳では言葉は違う)で話せれば良いと思いますが、英語でも意思疎通がとれたのは大きな成果でもありました。それでも、私の英会話のレベルはまだニュージーランドの頃に若干の毛が生えた程度だったような気がします。なお、この頃の私の英語力はTOEICの得点では500点に届かないレベルでした。

このような体験を通じて、私の中で英語をもっと出来るようになれば世界と繋がれる、英会話が出来れば海外で生活することも可能かもしれない、と本気で考えるようになりました。

それから、2020年になり感染症が大流行を見せ始めて、渡航制限が敷かれて外出も減りました。そこで思い切ってオンライン英会話にチャレンジすることを決めました。私は英会話教室に通って習う形は自分の仕事スタイルや性格にも合わないと考え、時間を比較的自由に活用できて場所も選ばないオンラインで受講できるサービスを探しました。幸い、周囲にオンライン英会話に詳しい友人が何人かいたため色々とリサーチを兼ねて聞いてまわり、結局友人は誰も使っていなかったCamblyを選びました。

Camblyを選んだ理由は単純で、ネイティブの英語スピーカーを彼らのアクセントで選べるという点です。アメリカアクセント、イギリスアクセント、オーストラリアアクセントなど複数のアクセントから検索できます。これは私にとって非常に重要でした。なぜなら、ニュージーランド旅行での教訓、台湾や深圳での学び、NBAが好きでいつかアメリカに行きたい気持ち、アメリカのTVドラマが好きなどがあり、アメリカ英語を中心に学び、そこから他のアクセントの癖も吸収していく形が良いと考えたのです。アクセントで講師を検索できるのは魅力的でした。

登録後、最初は引っ込み思案な性格が顔を出してしまい、なかなかCallする気になれずにもじもじしていたのを思い出します。Camblyは週毎にレッスン数がリセットされるため、1週間のレッスン数を消化しないと損してしまいます。それでも人の性格はなかなか変わりません。最初の2ヶ月ほどは週のレッスン数を全て消化できないまま過ぎていきお金を全額とまではいかないまでも無駄にしてしまいました。これには理由がありました。私は最初はオンラインになった先生を見つけては予約なしでレッスン申し込みをしていたのです。このやり方では、例えば30分のレッスン時間があるときに、相手の会話可能な時間が1分だったり3分だったりした時に、十分な会話は望めません。まとまったレッスン時間を確保できるオンラインの先生を探すのも困難でしたし、先生のプロフィールを読んで相性がよさそうな先生を探していたので、余計に時間を喰いました。これでは全くマッチングが上手くいきません。オンラインの先生も次の予約レッスンまでの空き時間に待機しているだけで、生徒が入ると画面から消えていきます。全く効率がよくありませんでした。

そこでやり方を変えることにしました。私も前もって予約をとって、確実にレッスンが出来るようにしました。これは私の性格から見てもよい戦略です。あらかじめ時間を決めておけば逃げられないので、引っ込み思案の自分が出る間もなく、強制レッスンスタートです。予約スタイルに変えてからはペースを掴み、気づけばCamblyを開始してから1年が経過していました。

この頃になると、自分の英会話力が明らかに向上していることに気づきました。例えば、英語での会話の始まりによくある挨拶言葉のストックも増え、相手は講師なので私の好きなテーマで話す機会をくれたので、自分が普段からテンションが上がるテーマの単語や表現が増えていきました。そうなると、私が好きな話題なのでこっちもどんどん楽しくなっていき、色々な先生と全く同じような話をすることも多くありましたが、当然、先生によってレスポンスが異なったり、違う表現を教えてくれたりと、私の英語表現に深みと慣れの両方をもたらしてくれました。また同時に、この1年以上のCambly期間に独自に進めていたのが英語日記です。これはその日の起こった出来事、感じたことを英文3センテンス以上で記述するルールを自分に課して毎日の習慣化を目指して取り組みました。この英語日記は妻と一緒に続けていき、お互いに書いた内容を音読して読み聞かせ合うという、少し恥ずかしいこともしました。日記なのであまり人に読まれる前提で書いていなかったですが、それでも音読もほぼ毎日続けられました。

その後も、1回15分の英会話レッスンを週3回こなしていき自分にとって無理のない範囲で英会話学習を習慣化できました。Camblyを始めてみて気づいたことは、たまに割引クーポンが発行されて35%オフで受講できました。また、今回の"ブラックフライデー"の期間に50%オフを受けられたのでかなりお得にネイティブとのオンライン英会話を続けられます。ラッキーでした!

ここからは、Camblyでのネイティブスピーカーとの英会話レッスンの成果が垣間見れたエピソードを書いてみようと思います。

先日、お昼を食べようと近所のレストランに行った際のことです。1人の外国人男性と席が隣になりました。彼は日本語をほとんど話せず、英語でスタッフとコミュニケーションを試みますが、スタッフも英語がうまく話せないようでした。それでもスタッフは頑張っていて「pasta, coffee, hot」などの英単語とメニュー表などを駆使して注文まで終えていました。私は、この日本で外国人の方が1人レストランで注文した品を静かに待っているのが視界に入り、どこから来たのだろう、なぜこのお店に来たのだろうと疑問が浮かびました。そこで思い切って英語で話かけてみると、普通に日本語で話すようにテンポよく会話が進んでいく感覚があり気持ちよかったです。聞くと、彼はアメリカから仕事で来たばかりで、近くでVegetarian向けのレストランを探しているというのです。そこで私が過去に食べたことがあるレストランの中で、ご紹介できるお店をいくつか共有しました。私に料理が来ると、彼は「Enjoy it!」とにこやかに言ってくれました。

この経験を通じて、自分の英語力が確実に向上していることを実感できたと共に、英語を使うことがどれだけ大切か身を持って感じました。日本に住んでいると特別な環境でもない限りなかなか外国語を使う機会はないと感じます。そして、Camblyで何度も話している韓国在住のアメリカ人講師と話していたときに教えてもらったのが、先日、日本語を話せない彼が福岡市にやって来た時に街に韓国語の看板が多くあり、地元の日本人の方と韓国語で会話して大きな苦労もなく旅を楽しめた経験を共有してくれました。外国人の方と日常生活で近い距離にいる方は、必然的にその国の言葉を話せるようになるのではないかと思います。世界中を見渡しても、インバウンドで経済が回っている地域では特にその傾向が強いのではないでしょうか。

いつの日か、私も日本を出て海外で家族と暮らして現地の人と交流して、カルチャーも学び、地域に貢献して、人としてもっと成長したいと思います。

生涯学習。この言葉を胸に刻み、向上し続けたいと思います。


Long Life Journeyでは、今後も人生を豊かにするような情報発信を続けていきます。