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インフレにまみれて。人口減少中の日本での生活を再考してみる

こんにちは、ウマです。国際情勢の影響で、日本も物価高になっていて私たち消費者の生活にも影響が出てきていますね。ドル円は144円台を推移していて、以前の104円台が円安だった時期が遠く懐かしい感じです。

そんな日本は、今年4月1日現在の総人口が総務省から発表されました。政府統計によると総人口は1億2507万1千人で、65歳以上は前年同月比10万3千人のプラスで0.28%増えました。一方で、それ以外の年齢層(0歳〜65歳未満)では、15歳〜65歳未満は同▲62万7千人(▲0.84%)で減少しており、15歳未満に至っては同▲25万9千人(▲1.74%)です。つまり、総人口全体では前年同月比▲78万3千人(▲0.62%)で減少傾向は続いています。

この数字をどのように解釈して未来予測に役立てたら良いのでしょう?

私は、以前から様々な箇所で言われている通り、日本は移民政策など強いリーダーシップを発揮する内閣のもと強い政策実行をしない限り人口減少は加速していき、その間に国力は弱まり続けていき「円」の価値は相対的に下落し続けます。今の物価高もその影響をモロに受けています。2022年4月1日現在、65歳以上の人口は総人口に対して約28.97%になりました。人口の4人に1人が65歳以上です。コンビニや警備員、マンション管理人などのパートタイム仕事に従事する人は、日本の若者→外国人労働者→日本の高齢者へとシフトしているのを実感します。高齢者の仕事を斡旋する業者やサービスも増えている気がします。今後10代20代30代の人口が減っていくと、日本の国際的な競争力は減少していき、相対的に「円」の価値は更に引き下げられるものと思います。対して経済発展に成功してきた米国を見ても(細部は課題が山積ですが)移民を受け入れていて人口はまだまだ増加しそうですし、中国、インド、アフリカの人口動態も同じく増加傾向です。今、国際的な基軸通貨であるドルベースで稼いでいるこれらの国の富裕層は日本の不動産や企業を買っています。北海道のニセコも一大リゾート地ですが、外国人が所有していますよね。数字で遊んでみると、為替ベースで1ドル100円時代の1億円が、今はおよそ6900万円の価値に減少しています。GDPも日本はここ40年ほど成長していません。こうした大局的なものの見方(マクロ視点)をするとお金で価値交換をしていく世界が続くならば、多くの日本人労働者・年金受給者の生活は今後一層苦しくなるかも知れません。

ここに追い討ちをかける情報として自然災害があります。特に「南海トラフ地震」「首都直下地震」「富士山噴火」の3つは多くの科学者たちが警鐘を鳴らしています。南海トラフ地震は時間予測モデルを利用していて、2030年代に発生する可能性が高く(2040年以降は90%以上)、推計で6000万人が被災するという計算結果もあります。首都直下地震はその性質上から時期を予測できず、発生すると地震による被害よりも火炎旋風(竜巻様の炎)による二次被害で亡くなる人や、飲料水やトイレなどの問題で苦しむ人が多く出てきて、地震後の1ヶ月を苦しい被災生活を余儀なくされる可能性が高いとのことです(小池都知事率いる東京都はこの見積もりを下方修正しましたが、各地の専門家から総ツッコミを受けています)。また富士山噴火については静岡県や神奈川県西部の火砕流などによる直接被害もさることながら、爆発により噴き上げられた火山灰が風に乗って運ばれ関東平野に到達してからも大きな被害が想定されています。特に首都圏に平均数センチ以上の火山灰が降り積もるとのシミュレーションもあり、ガラス繊維が混じる火山灰が空気中を漂い、普通に呼吸することは困難になり、電子機器も影響を受けて大規模に誤作動や停止することが予想されています。そうすると、対策が不十分であれば、首都直下地震と富士山噴火では首都機能が麻痺し、南海トラフ地震では大きな人口減少と被災地域での経済活動の停滞が発生する未来予測が立ちます。

マクロ視点で捉えると、日本は以上のような状態に吸い込まれていくと考えると、今経済的に安定をしている人も安心はできません。

私はこういう事を日々考えて何か対策を講じれないか、実行した対策は正しかったのか、と自問しています。そこで現在、私たちなりに何に取り組み始めたのかを簡単にご紹介したいと思います。ここでは健康、お金(投資、消費etc)、不動産、エネルギーを考えてみましょう。

健康

健康というと何を思い浮かべるでしょうか?私は数年前に大きな内臓の病気をやってしまい入院生活をして、自分の健康について考えさせられました。幸い2ヶ月近く掛けて完治できたのですが、その時にかかった医療費、停滞した生活、将来の不安など色々なことが頭をよぎりました。保険の仕組みも色々と分かってきたので、生命保険系は解約することにしました。確率論と保険ビジネスモデルを知って生命保険を解約したのですが(保険業、金融業は儲かる!)、解約を決断するためにはそれなりの収入と健康に対する知識が必要でした。具体的には年間の余剰金が数百万円あること、健康的な生活を送り、ガンや心臓病、糖尿病、その他大きな病気にならないことで生涯医療費を下げることが条件でした。前者はすでに確保できていたため、後者についてはこのLong Life Journeyブログでも何度かご紹介している菜食(Vegan diet)を取り入れることでクリアできそうです。しかし菜食については、以前のこのブログ(vegan日記 -vol.01-)でも触れている通り、健康を理由に取り入れるには注意が必要です。この話は今後もブログで触れていきたいと思います。生涯医療費に関係する話では、例えばどんなに日頃から健康に気をつけていると思っていても、大きな事故や病気になり医者にかかると一発で数十万円から数百万円のお金が掛かってきます。そして、条件によっては保険はおりません。

お金

お金については冒頭からの日本の人口推移と経済予測から日本円で資産の大部分を所有することには不安しかありません。私たちはそれぞれ独身時代から各自で投資をしていたのですが、夫婦になりポートフォリオを定期的に見直し、お互いの考えを交換しています。円の資産比率を下げるため、米国株式投資と米ドル投資、債権などを組み込み資産の安定性を狙っています。とはいえ、世界経済がこうもボーダーレスになり、相互に影響し合う世界に変わってしまった今、なかなかアセットアロケーション(資産配分)を上手にすることは頭を使いますし、まだまだ勉強中です。それでもやはり外貨を持っていると、今回のようなインフレの影響を吸収してくれるクッションの役割になってくれて助かっています。ちなみに、仮想通貨も持っていますが、これは投資ではなくお勉強に買いました。保有額も僅かですし、元々の仮想通貨の脱中央集権化の思想を考えると、最初から投資とは考えていません。

不動産

今は東京に住んでいますが不動産については非常に悩みます。先ほどの3大自然災害の影響は無視できません。それに今の家族構成にしては少し広すぎな家に住んでしまっているため部屋が余っています。読者の方は心理学のツァイガルニク効果(ザイガルニク効果)をご存知でしょうか?これは「途中のものは完成したものよりも記憶されやすい性質を表した心理効果」ですが、例えばスタンプカードやコンプガチャでよく応用されています。スタンプカードではマス目に何も埋められていないよりも、1つでも埋まっていた方が気になり埋めたくなる欲求が発生するので、お店からスタンプカードを貰うと1個や2個スタンプを捺印された状態で渡されるのはこのためです。また、コンプガチャも消費者保護の観点からゲーム業界では規制対象になっていますが、理由はスタンプカードと同様です。それだけ、強い効果があるのですが、この視点で不動産を考えてみましょう。部屋が広い(まだ埋まっていない空間が広い)と、そこに住む人は通常は毎日その未完成な状態に触れ続けるので、埋めたい欲求形成は強化ループに入るでしょう。そうすると、無駄な買い物につながったり、部屋が散らかり安くなったりします。そう考えると、ミニマリストはこの逆を行く思想ですね。こういう思考をしていった結果、私たちは東京で手広(手狭の逆)になっている部屋を手放して、今よりも小さな部屋に引っ越しを計画し始めました。幸い、仕事はリモートで成立しますので、時差さえ合えばどこへ行っても良さそうです。そこで、3大自然災害を考えました。まずは住みたい地域を話しながらも、気象庁が公開している震度データベースを使い過去の震度4以上を記録した地震が発生したときに、震源地からの距離にかかわらず観測された震度が高かった地域を、頭の中の日本地図から消していきました。(もちろん地域の災害マップで断層や洪水情報や土砂災害情報はチェックします。)例えば2016年4月に発生した内陸型の熊本地震では、震源地から北の益城町宮園は震度7、南の御船町御船は震度5強を観測しました。南の御船町御船の方がもしかしたら地盤は堅いのかもしれない、と考えます。これを住みたい地域周辺で、主要な地震についてデータベースを検索していき、地域のあたりを付けました。幸か不幸か、この過程で、もともと候補地にあった地域の中には除外した場所もあります。こんな具合に、少し面倒でしたが、確かな災害に対する地理的な特徴も分かり、そこで生活している時間は比較的安心です。とはいえ、苦労して探した場所ではなく、旅先などで被災した場合は、もう仕方ありません。それはそれで運命だと思うことにしています。

エネルギー

エネルギー、特に化石燃料の消費については非常に気にしています。原子力発電の安全性に関する議論もありますが、それよりも私は気候変動の方が身近です。ちなみに原子力発電では最新型のものは安全性が劇的に向上しているらしいですね。さて、我が家のエネルギー問題ですが、この夏の電力不足時に体調を崩さない程度に空調を使いました。実はちょっと仕事でポータブル電源が欲しかったので大容量ポータブル電源とソーラーパネルチャージのセットを購入しました。太陽光パネルの廃棄問題があるようですので、私が使っているうちに解決してもらいたいものです。さて、世界的にエネルギー不足に陥っていますが、ビル・ゲイツに言わせると貧困を無くすためには温室効果ガス排出ゼロでエネルギー使用を増やす必要があるとのこと。私も彼が得たようなデータのうち、一部は既に知っていたので納得しました。我が家もエネルギー消費は避けられないけれども、可能な限りクリーンエネルギーでまかないたいと考えています。ポータブル電源の他には、やはり大きな計画は住居を狭くすることでしょうか。これはエネルギー消費を低く抑える効果も狙っています。他にはPCやスマホ、タブレットも持っていますが、充電しながらの使用はさけ、バッテリーが10%を切ったら充電する、ブラウザはダークモードで使うようにする、などを心がけています。他には食生活でいうと、可能な限り地産地消を心がけています。東京にいると難しいですが、家庭菜園で紫蘇やにんじん、ニラ、バジルを作って料理の足しにしたり、海外からの輸入品や遠方が産地のものは輸送コスト(特に温室効果ガスと化石燃料消費)の観点から可能な限り避けるようにしています。それから、菜食になり農法の違いにも目を向けて環境負荷の低い方法で栽培されたものを選んだり、そもそも肉や魚、卵、乳製品などを消費しないため土壌や水資源についても気をつけています。一人一人ができることは小さいかもしれませんが、チリツモですし、海外の科学財団などによる詳細なレポートによると、一人一人が少しでも日常の中で努力することで、気候変動で世界がガラッと様変わりしてしまうアース・オーバーシュート・デー(Earth Overshoot Day)を遅らせることができるそうです。最近、強烈な台風やハリケーンを日本も含めて各国を襲い、農作物はどこも不作になってきていて世界的な食糧難の様相です。さらに海流の大きな変化により漁業もダメージ受けていますし、温暖化により蚊などの感染症を媒介する動物の範囲が広まっています。

本当は防災についても書く予定でしたが、力尽きてしまいました。さらっと触れておくと、災害のところでも簡単に触れた通り災害発生時には大規模な食糧危機と飲料水をはじめ水危機が待っています。灯やトイレ問題、ニュースを仕入れる情報取得問題もあります。色々と考えて準備しています。水槽の水を飲めるようにする小型浄水装置、災害用トイレ、キャンプ道具の活用、菜食のストック(特に冷蔵・冷凍が不要な常温保存品)、いざという時のペットボトル水、家具の配置など。まだ雑草の食用かどうかの区別スキルまでは手を出していませんが、本気で検討中です。他には植物の生命力を実験的に検証したりもしました。食用植物にも応用されている技術です。これについても追々触れていくかもしれません。

長々と書いてしまいましたが、日々こんなことを考えて生活しています。


私は色々と考えを巡らせたり実験するのが好きなので、性に合っているようです。今回の記事が少しでも読者の方の生活向上のヒントになれば嬉しいです。Long Life Journeyでは、今後もためになる情報発信を続けていきます。よろしければ定期的にチェックしてみてください。