カテゴリー:健康
さてさて、私たちが動物性食品を一切食べない菜食生活(※ダイエタリー・ヴィーガン)を始めてから早半年が経ちました。(※ヴィーガンの種類については以前の投稿に詳しく書いてありますので、よければそちらもご参照ください。)
心配している人も多いであろう健康状態については、今のところ良好です。
顔の吹き出物はたまに出る時もありますが頻度が減りましたし、コラーゲンが減るとか減らないとかに関わる肌のハリツヤは全く問題なく、むしろくすみが消えてトーンアップしたかのようです。さらに今年受けた健康診断の採血で自分の血液のさらさら具合を見てからは、もう後戻り(動物性食品を口にすること)は決してしないと心に決めた次第です。それに関連してなのか、口内炎は完全にできなくなりましたし、ちょっとした切り傷やすり傷なんかの治りも早いように感じます。肉や魚がこれらの炎症と関係があるんでしょうね。あとは、立ちくらみや貧血などの症状もなく、筋肉量にも特に気になる変化は見られていないようです。
また、家族の変化としては、自分が考える理想体重になり無理なくダイエットに成功したという嬉しいサプライズや、いわゆるビールっ腹と呼ばれるぽっこり下腹部がスッキリして昔のようなスリムな姿を取り戻したということがありました。(ズボンのウェスト周りが緩くなったという嬉しい悲鳴も。)
始めて半年でこれだけの成果があったのですから、これからが楽しみです。
それでは!ここからは相方のウマさんに菜食であることの利点を詳しく説明してもらいます!よろしくお願いします^^
はい、こんにちは・こんばんはウマです。菜食である利点として、私たちが調べて科学的に実証されているヴィーガンになると得られる様々な健康効果やその他感じたメリットなどについて詳しく紹介します。
…とその前に、冒頭でヴィーガン生活を続けてみて感じる良い変化を紹介しましたが、私たちがヴィーガン生活を始める上でもちろん不安はありました。ヴィーガン生活を開始すると体調を崩すのでは無いか、病気になってしまうのではないか。そういう健康に関するものでしたが、実のところ、突き詰めていくと不安の正体は、何が正しい情報で、何が間違っている情報かよく分からなかった点だったことが判明したのです。そこで、私たちは可能な限りヴィーガン生活を本格的に開始する前に、日本語だけでなく英語などの情報にも当たったり色々と調べヴィーガン生活に移行したので、その甲斐あって、始める前に持っていた健康状態についての不安をほとんど取り除くことができていたのです。
そのとき調べた内容も今後しっかりとお伝えしていければと思いますが、ここでは一例としていくつかお伝えしますね。
まず、菜食を始める上で最も不安だった点として、肉・魚・卵などを食べない場合にタンパク質や脂質は十分に摂取できるのかということ。私たちは2人とも純・日本人でして、当然育った環境は異なりますが「タンパク質は肉や魚などから摂りなさい」「体を大きくするために肉を食べなさい」などと教えられて育ってきました。この教えが染み付いた私たちは、当然動物性タンパク質の摂取を止めるという変化を受け入れることを決断することは明らかに怖かったです。脂質についても「魚の脂は健康に良い」など教えられてきたので同様の恐怖心を抱いたのは自然なことだったと思います。
しかし、調べていくと、タンパク質は大豆やレンズ豆やヒヨコ豆などの豆類から主に摂取可能で、さらに牛肉・豚肉・鶏肉・魚・鶏卵その他の動物性タンパク質に比べると質も圧倒的に良いことがわかりました。脂質はアーモンドや松の実などのナッツ類から摂るべきで、ここでもナッツ類の脂質は動物性のものよりも圧倒的に良質だとわかりました。(※ここでいう"良質"とは、体に負の影響を与えない・与えたとしても無視できるくらいの影響であるものです。)
さらには、驚くべき事実がたくさん発見できました。
例えば、発癌性についてです。この「Puangsombat K, Gadgil P, Houser TA, Hunt MC, Smith JS. Occurrence of heterocyclic amines in cooked meat products. Meat Sci. 2012 Mar;90(3):739-46.」という論文で指摘されているように、動物性の肉を揚げたり、焼いたり、茹でたり、燻製にしたりといった高温調理をすると温度と正の相関でヘテロサイクリックアミンという発癌性物質を誘発します。このような肉の調理についての負の側面は、メディアからするとお金を出してくれるスポンサーの利益を損なう可能性が高いためメディアでは言いにくいことですよね。このヘテロサイクリックアミンは結腸癌、胃がん、乳がんなどと関連する悪者で有名なので、この事実を知ったとき非常に怖かったです。
☺︎ちなみに結腸癌に対して良い働きをする食べ物としてはウコンがあります。ウコンに含まれるクルクミンが結腸癌を抑制する効果があるものとして有名です。
他に病気を誘発する食材を調べていくと、卵などのコレステロールを多く含む食品は心臓病の原因となるアテローム性動脈硬化症を引き起こしてしまうそうです。最近、色々なメディアで卵は完全栄養食と言われていますが、確かに個々の栄養素に着目すると卵はその通り完全栄養食という側面を持っているので嘘は言っていないのですが、負の側面については真剣に取り上げられていません。こういうメディアでは良いとされることも、実は悪さをする側面があり、そのリスクが高いことも菜食を始める前に調べていくと明らかになりました。
癌、心臓病ときまして、糖尿病についても気になったので、特に後天的に罹患してしまう可能性のある2型糖尿病について調べました。これまで糖分摂取はかなり気を使ってきましたが、ここでも驚愕の事実(というか今の世界標準の医学界の姿)が浮かび上がってきました。いまだに日本では、医者に診てもらったり、さまざまなメディアを見ても、「糖分摂取を抑えましょう」「糖分が糖尿病の原因です」といったことをよく耳にします。しかし、世界中の今の医療の常識は日本と異なっていました。(というか、医者やメディアは知っていても、私たち一般人には根本的なことまでをあえて伝えていないだけなのでしょうか?)今の世界基準の糖尿病の理解は、糖分摂取が直接の糖尿病の原因ではない、ということでした。...え!?ウソでしょ!?目を疑いました。そうです、私たちが当たり前に信じてきた"常識"は嘘だった、というか世界ではそんな事は言われていないのです(日本で私たちが日頃得ているような情報を海外でも目にするケースでは、企業からお金もらっているとか、金儲け主義の人が得するように不都合な真実を隠した状態で、一見すると正しそうなように見える形で発信しているそうですが...苦笑)。
では糖尿病の本当の原因は何なのでしょうか?その前に、まず基本となる点を押さえておきます。糖質を摂取すると消化されてグルコースまで分解されます。グルコースは細胞の栄養分なので、グルコースを必要としている細胞(筋肉細胞とか)の中にインスリンの助けで取り込まれてからエネルギーとして使われる、というのが正常な反応です。私たちが知った糖尿病の真実は次の通りです。実は、食事中から取り込まれた脂肪や、細胞中で過剰になって血管中に戻されてしまった脂肪は、血液中に留まりインスリンが正しく作用するのを阻害してしまうのだとか。その結果、細胞内に取り込まれずに血管中に蓄積されたグルコースは種々の障害を発生させて「糖尿病」という状態を引き起こすという訳。そして、過剰な脂肪を発生させる原因として、動物性脂質の摂取が濃厚ということが分かりました。この事実を裏付けるデータを提供している論文の1つとして「Fraser GE. Vegetarian diets: what do we know of their effects on common chronic diseases? Am J Clin Nutr. 2009 May;89(5):1607S-1612S.」がありました。
この論文中の表を引用します。これによると、Diabetes(糖尿病)に成りやすさのリスクは、食事グループ間で調べた結果、Non-vegetarian(普通に肉とか魚といった動物性食品を摂取する人)を1とすると、Vegan(ヴィーガン)では0.22(つまりマイナス78%)だったということです。この表には、それ以外にHypertensionつまり高血圧についても記載があります。
このように、健康について色々と調べていくと、これまで上に書いてきた以上の範囲や深さについて理解できてきて、もっともっと多くの点でヴィーガンになれば健康上メリットが高いことが分かりました。癌や心臓病、糖尿病以外にもたくさんの病気との関連性を知れたおかげで、ここまで調べた時点では当初の不安がほとんどなくなっていたというわけです。
ただし、1点注意が必要だったのがビタミンB12不足です。情報が乏しいままヴィーガンになると、栄養素の欠乏を生じやすいというのがヴィーガンの欠点ですが、特に「ビタミンB12欠乏を予防せよ!」はヴィーガンの間では常識になっていました。ビタミンB12は植物中には存在しないので、ニュートリショナル・イーストという栄養剤添加の酵母菌を食べることを推奨している方もいらっしゃいますが、注意が必要でした。というのも、ビタミンB12の必要量を摂取するには、ニュートリショナル・イーストを"常識の範囲内で"摂取しただけでは不足してしまうという事実があったからです。そこで私たちは摂取量を計算した結果、ビタミンB12のサプリメントを摂ることにしました。そしてこのサプリメント摂取にも注意ポイントがありました。ビタミンB12のサプリメントには、そもそもVB12のみ書いてあり物質名が書いていないもの、物質名がシアノコバラミンであるもの、メチルコバラミンであるもの、など様々な表記があります。そもそも物質名が書かれていない商品は企業の意図を感じるため避けましたが、私たちが調べた時点で科学的に効果が有効だと結論づけられるレビュー済みでかつエビデンスレベルの高い論文レベルで証明されているものはシアノコバラミン1択でした。このシアノコバラミンであるものでも、化学合成されたものから天然由来のものまで様々で、本当に多くのものを検討した結果、今はiHerbで「Bluebonnet(ブルーボネット)EarthSweet®(アーススイート)チュアブルビタミンB12 2,000mcgタブレット」を購入して週に2回ほど食べています。
菜食になると、健康面では本当にメリットだらけだと感じます。健康であれば、それだけ医療費も少なくなりますし、食費を中心に身体に良いものにお金と時間を使う形になり、これも得した気分です。
また、一番ヴィーガンになって大きかったなと思ったのが、健康に関する情報の取得という意味で「何を信じればよいのか」という最大の不安要素を排除できた点です。色々な情報がSNSを含めた様々なメディアや専門家から発信されていますが、その情報源が明かされないことが多いです。例えば、この投稿では論文のソースにリンクを貼っていて、もし疑問に思った人が自分でも調べられるように工夫してみましたが、こういうことは多くのメディアや個人はやっていません。またビタミンB12のところでも触れた通り、企業の隠された意図を感じる瞬間がたびたびありました。つまり今まで通り生活をしているだけでは、何を信じれば良いか分からない状態が消えないということです。でも日本では情報が少ないヴィーガンだからこそ、自分で納得いくまで調べてみて、誰が言ったかよりも、誰が何を元に何を言ったのかを気にするようになってからは、浅い情報や「(論文は明かさずに)ある論文によると...」と言っている有名人・専門家の言葉も怪しいなと批判的に捉えることで自分でしっかりと情報ソースとその信頼性も裏をとるようになり、結果として入ってくる情報の質がぐーんっとアップしたと思います。
そこで、これから菜食生活を始めようとする駆け出しヴィーガンの人や菜食料理に興味を持っているノンヴィーガンの人に向けて、私がよく作る簡単菜食レシピを少しずつですがこちらのブログにアップしていこうかなと思います。
菜食料理は、彩がとてもきれいなものが多いので、ノンヴィーガンの方にも楽しんでもらえるんじゃないかと思っています。
今回は、ヴィーガン生活の経過報告でした。それでは、また次回からの投稿をお楽しみに〜✨
日々を楽しく、美味しく、健康に、みなさんが過ごせますように♪
Long Life Journeyでは、今後もためになる情報発信を続けていきます。よろしければ定期的にチェックしてみてください。